お笑いには様々なジャンルがあります。
- 漫才
- コント
- ネタ
- 1発ギャグ
などなど挙げればきりがないですが、最もシンプルかつ応用が効きやすいものが、
大喜利
だと思います。
大喜利ができると、ちょっとした会話の隙間で一言ぽっというだけで笑いを取れたり、会話の中に突然現れたボケに面白いツッコミを瞬時に差し込めるようになるはずです。
ということで今回は大喜利について考えていきたいと覆います。
大喜利とは
大喜利の最も基本的な形式は、
司会者が出した題目に対し参加者がひねりを効かせた回答を出し笑いを取る
というものです。
例えば、
家に変えるとTVがつけっぱなしになっていた。
さてどんな番組が流れている?
といったものが題目で、これに対して笑える答えを返していきます。
これ以外にも題目が画像だけだったり、虫食い状態になっていたりと種類はさまざまあります。
と、ここまではテレビやイベントで「大喜利」として行われているものについて説明しましたが、実はこれは本来の「大喜利」の一部に当たる「とんち」と呼ばれる種類の芸をさしています。
大喜利とはもともとは寄席の余興として作られた芸です。
歌舞伎において興行の最後の場面にあたる「大」切という名前に、客が「喜」び演者も「利」をえれるという意味を組み合わせて「大喜利」というものが作られました。
つまり興行の最後に行う一連のイベントを指す意味がありました。
題目に対して面白い答えを用意する「とんち」以外にも、
- なぞかけ
- あいうえお作文
- 無理問答
などの種類があります。
このように大喜利には様々ありますが、今回取り上げるのは現代の大喜利、つまり「とんち」について考えます。
大喜利のポイント
例えばこんなお題が出たとします。
街を歩いているととんでもない看板が目にはいった。
さてどんな看板?
これに対して回答を考えてみます。
「違和感」か「納得感」を用意する
大喜利という笑いは、お題が「フリ」となり答えが「オチ」になるという基本構造があります。
ですので面白い話と同様で、
フリ(お題)で蓄えられたイメージに対する「違和感」を持たせる
もしくは
フリ(お題)で感じていた違和感に答えを用意して「納得感」を与える
のどちらかで笑いをとることになります。
今回のお題は、街を歩いている時にどんな看板を見つけたか、だけですのでお題そのものに違和感は存在しません。ですので、「納得感」の笑いを取るのはちょっと難しいですが「違和感」による笑いは比較的考えやすいと思います。
単純な話、
「そんな看板あるわけないだろ!」
と突っ込まれるような答えを用意すれば笑いになります。
- マクドナルド、この先50km
- イトーヨーカドー、この先を右折後、20mで左折、3つ先の信号を右折、その後…
- 40ヶ国語で翻訳されたルビがついている
- ファミリーマートこの先ありません。
- 牛丼値上がりしました!
- 冷やし中華やってません!
それ以外にも例えばこんな画像があったとします。
これに答えを考えるとすると、画像に写った子供の表情やテスト?に対する勢いのありすぎる姿勢などに違和感があるので、この違和感の理由を説明して「納得感」を持たせることで笑いを取ることができます。
- 今日英語のテストちゃうんかい!
- これ進研ゼミに乗ってないやつー!
- 「Wednesday」で何回書かせるんだよ!
- ペンの裏に書いたカンペ消えてるじゃねーか!
- 早く帰ってドラクエやらせろよ!
お題を解釈する
「違和感」や「納得感」を闇雲に探そうとすると、発見するのは難しいです。
そんなとき面白い答えへの足がかりとなるのは、お題を細分化するという方法です。
このお題で中心となる単語は、看板です。
あたり前ですが、「どんな看板?」と聞かれているのでまず注目すべきは「看板」です。
というわけでまずは「看板」の構成要素をあげて見ます。
- 文言は?
- 形は?
- 色は?
- 取り付けられている場所は?
などと「看板」の構成要素を分割します。
ここから「どんな看板?」を面白く答えるために、構成要素に「+ 面白い」を掛け合わせて発想していきます。
- 「面白い」文言が書かれている
- 「面白い」形になっている
- 「面白い」色をしている
- 「面白い」場所に取り付けられている
といった形で考えていくと比較的発想しやすくなります。
修飾を活用する
上記のようにお題の中心となる単語から発想していくのは最も基本的な方法です。
しかしそれだけではまだ状況が曖昧なので考えにくくもあります。
ですので、次に注目すべきはお題に対する修飾語です。
このお題において使われている修飾語は、
- 街を歩いていると見つかる
- とんでもない
- 目に入る
になります。
ですので、この修飾語それぞれについて「+面白い」を付加して考えていくとさらに発想しやすくなります。
まとめ
今回は大喜利について考えて見ました。
大喜利は発想が命なところがあるのですが、考え方の基本さえつかめばあとは練習あるのみです。
普段見かけるものから、「ちょっと面白くするにはどうしようか?」と考えて発想を磨いていきましょう!