面白い話から一発ギャグなど練りこまれたネタは、笑いが起きる可能性を1%でも多く高めるためにテクニックを積み重ねるものですが、しばしばそんな努力を吹き飛ばしてしまうほど簡単に爆笑が起きてしまうコトが起こります。
急にしょうもないミスをしてしまうような天然ボケをはじめ、
ハプニングというのはついつい笑ってしまうパターンの題名詞となっています。
今回はこのハプニングの笑いをもっと楽しむために、ハプニング笑いの構造と作り方・活かし方を考えてみたいと思います。
ハプニングはなぜ面白いのか?
今回のテーマはハプニングによる笑い、通称「ハプニング笑い」についてまとめていきますが、まずは「ハプニング笑い」の例となぜ面白いかを考えて行きたいと思います。
ハプニング笑いの例
ハプニング笑いについてピンときていない方もいるかと思いますので、いくつか具体例を紹介したいと思います。
ズボンのチャックがうっかり開いていた
大事なところで噛んでしまった
結婚式のスピーチで壮絶にスベった
これらはハプニング笑いの中の代表例ですが、
このように「全く意図していない、本当は避けたかったこと」が実際に起こってしまい、周囲の人がそれにちゃんと気がついているとハプニング笑いが起きるのです。
笑いの基本原理
このハプニング笑いがなぜ面白いかについて整理したいと思いますが、その前に笑いの基本原理についておさらいしたいと思います。
面白い話から一発ギャグやモノマネなどなど、お笑いのパターンや種類というのは様々存在しますが、それら全てに共通する基本原理が「違和感・納得感理論」です。
違和感・納得感理論とは、
人が急激に違和感もしくは納得感を感じた瞬間についつい笑ってしまう
というものです。
今まで笑ってしまったことを色々と振り返っていただくと、そこには必ず「え!なんでだよ!」という違和感や「おお!なるほど!!」という納得感のどちらかが存在しているはずです。
そんな違和感や納得感を急激に作り出すというのが笑いを起こすための基本となるのです。
ハプニング笑いの構造とは?
急激な違和感もしくは納得感を感じさせるのがお笑いの基本ですが、ハプニング笑いもその基本原理に則っています。
ハプニング笑いとはお気付きの通り、
急激な違和感そのもの
です。
前述のハプニング笑いの例にも、違和感がそもそも存在するわけがない・あってはいけないタイミングに突然意図しない違和感が現れるため、人はついつい笑ってしまうのです。
ハプニング笑いを活かす方法
ハプニング笑いは急激な違和感そのものであるため、ハプニング笑い単体で十分爆笑が生まれうるほどの力を持っています。
しかしせっかくならばそのハプニングを十分に活かして、もっと笑いを起こしてしまいたいものです。
ということでハプニング笑いをもっともっと楽しむための心構えをまとめたいと思います。
指摘しろ!
ハプニング笑いは違和感による笑いであるため、その違和感に気づかなければ笑えません。
まずは必ずそのミスをツッコんで表にしましょう。
まれにハプニングが起きているのに指摘できない雰囲気になっていて誰も笑えない・笑いをこらえてしまっているというシチュエーションが存在します。
(上司がスピーチ中にチャックが開いている、など)
確かにうっかりミスの指摘は恥ずかしいことではありますが、全員気づいているのにみんなが黙っていて内心笑っているという状況が最終的には一番恥ずかしいことになるので、指摘してしまった方がプラスになります。
また、なるべく早く指摘して全員の気付くタイミングが近づけば近づくほど、笑いの相乗効果が生まれるため、爆笑が起こりやすくなります。
とにかく笑え!
次は全員を巻き込んで爆笑を起こすために、とにかく笑いましょう。
つられ笑いというものがある通り、笑顔や笑っている状態は他人の笑顔も引き出すことができます。
ハプニングが面白いのは全員にとって間違いないため、思う存分大きな声で笑いあって盛り上げてやりましょう!
※ 時にはわざとハプニングを
ハプニングは「思いがけず起きてしまったこと」ですが、時にはあえてハプニングのようなものを起こしてしまうのも笑いを生むことができます。
ここまでハプニングを見た周りの人間の心構えだったのですが、これはハプニングの起こし手の心構えになります。
ボケを多少大げさに表現するという行為もこの「わざとハプニング」に近い考え方ですが、
壇上に上がる時に転ぶ
飲み物をこぼす
などのことをタイミングよくわざとやってしまうのは、実は簡単に笑いを取るためのテクニックだったりもします。
ただやり過ぎはわざとらしくなりすぎるため注意した方がいいですが、、
まとめ
今回はハプニング笑いに関して、その構造と活かし方についてまとめてみました。
ハプニング笑いはどんなに練りこまれたネタより圧倒的に笑ってしまう大ボケなのでこれからも存分に笑って行きたいと思います。