皆さんは面白い人を想像するとどんな人を思い浮かべるでしょうか?
ちゃんとオチのある面白い話ができる人、モノマネや1発ギャグを臆せずできる人、大人数の飲み会やコンパでどんちゃんさわぎができる人など、
単に面白い人といっても様々な種類が存在します。
特に身の回りの面白い人を想像して見ると彼らは、
- ただ単に爆発的に面白い人
- 面白いけど、どこか品や信頼感のある人
のどちらかに分類できるのではないでしょうか?
面白い話ができる様になりたい、面白い人になりたいといえど、もし合わせて信頼感も得られるのであれば当然「面白いけど、どこか品や信頼感のある人」になりたいですよね?
今日はこの、面白い人の見られ方の違いについて考えて見たいと思います。
単に面白い人と信頼感のある人の違いとは?
面白い人の中には、「単に面白い人」と「面白い上で信頼感のある人」が存在すると言いましたが、これだけではピンとこない方もいらっしゃると思います。
ということで、まずは具体例を交えてタイプの違いを紹介したいと思います。
芸人で考える
信頼感のある芸人さんとして現時点で有名なのは、バナナマンの設楽さんではないでしょうか?
ちょっとしたショートコントからコメント一つとってもどこか品を感じさせるところがあると思います。バナナマンのお二人はどちらも腕のある面白い芸人さんですが、日村さんと比較したら設楽さんの方が断然信頼感を感じるのではないでしょうか?
ダウンタウンの二人で考えると、
どちらも日本で認められた芸人さん・面白い人ですが、どちらかというと松本さんより浜田さんの方が信頼感がある様に見えます。
この様にコンビで考えると、どちらかが信頼感のあるタイプでもう一方が単に面白いタイプという組み合わせになっていることが多いです。
こう見てしまうと特にツッコミの方が信頼感があるだけのように感じますが、ピン芸人の方でも信頼感のあるなしが存在しますし、どちらも信頼感を感じさせるコンビも存在します。
そのため一概に「ツッコミ」であることが重要ではない様に思えます。
- 信頼感のある芸人さんの例
浜田(ダウンタウン)、上田(クリームシチュー)、設楽(バナナマン)、おぎやはぎ、バカリズム、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、若林(オードリー)etc
- 単に爆発的に面白い芸人さんの例
松本(ダウンタウン)、日村(バナナマン)、江頭2:50、田中(アンガールズ)、狩野栄光etc
身近な具体例で考える
芸人さんの例を見ていただいた通り、実力はの面白い人の中でも信頼感の有無は2分されることがわかります。
もう少し身近な例で信頼感の有無について考えて見たいと思います。
例えばこの様なシチュエーションがあったとします。
AとBはエスカレータを下りています。
すると1つ前の女性の襟部分からタグがはみ出ています。
A「ねえ、前の人タグ出てない・・・?笑」
ここであなたがBならば何をいうでしょうか?
例えば、
B「ちぎってやれよ。仲良くなれるんじゃない?」
といった内容や、
B「タグかー。せめてパンツじゃないと興味湧かないわ。」
といったコメントだとちょっと信頼感が湧くとは思えません。
一方、
B「MADE IN CHINAだから心配になるよね。」
や、
B「タグ気づかないくらい一生懸命生きてるんだよ。多めに見てやろうぜ。」
といったコメントだと比較的信頼感が湧きそうな気がします。
この様に身近な行動やコメント1つとっても、信頼感の有無というのがあ流のです。
解明!信頼感のある笑い取り方とは!?
さて事例をもとに、単に面白い人と面白いけどどこか信頼感がある人がそれぞれ存在することがわかりました。
それでは、この「どこか信頼感がある人」になる方法について考えて見たいと思います。
笑いの基本原理を振り返る
面白い人には、
「ただ単に面白い人」と
「面白いけど、どこか品や信頼感のある人」
の2種類が存在すると言いました。
この2種類の面白い人の違いについて考察する前に、まずは「面白い」ということの原理について考えて見たいと思います。
現代には、面白い話から一発ギャグやコントまで様々な種類の笑いが存在しますが、全ての笑いに共通して言えるのは、
人は急激に違和感もしくは納得感を感じた瞬間に笑ってしまう
ということです。
このブログではこれを「違和感・納得感理論」として以前紹介しました。
今一度この理論を振り返った上で「信頼感のある笑い」について考えて見ると、
面白いけどどこか信頼感を得れる方法がカンタンに見えてきます。
信頼感を得れる笑いの取り方とは?
今回テーマにしている「信頼感の得れる笑い」の取り方ですが、ズバリ、
納得感でオトす
ことが1番のポイントだと言えます。
違和感でオトす笑いは聞き手側が「なんでだよ!」や「おかしいだろ!」といった様な笑わせた側がネガティブな感情を得るのに対し、納得感でオトす場合「なるほど!」や「たしかに!」といったポジティブな感情を得るのです。
例えば信頼感が比較的得やすいツッコミという行為は、多くの場合「違和感を指摘して正す」というものなので納得感の笑いをとっています。
逆に信頼感を失いやすい下ネタの笑いは、タブーである下ネタを使ってしまっているという違和感で笑いを取るものなので、「納得感でオトす笑い」には含まれていません。
納得感のある芸人さんを見ても、彼らのちょっとしたコメントの選び方やネタが必ず「納得感」を生むような構成になっているのです。
まとめ
今回は「面白いけど、どこか信頼感のある人」になるための笑いの取り方について考えて見ました。
普通の人は「信頼感のある人」を好むとは思いますが、「単に面白い人」「違和感を作れる人」の方が実は希少価値の高いタイプの人間だったりもします。
どちらが優れているわけでもなく状況に応じて演じわけられることが重要なので、どちらにもなれる様に勉強していきたいです。