「お前なにしとんねん!」
「おかしいやろ!」
と関西弁の人がツッコンでいる姿を想像するだけで、ちょっと面白そうじゃないですか?
自分は純東京人なので、関西弁を使いこなし笑いを取っている姿をちょっと羨ましいと思ってますし、
多くの関東人も、関西弁を使っているだけでその人が面白く見えてしまっているのではないでしょうか??
ということで今日は、関西弁はなぜ面白いのか?について考えてみたいと思います。
関西弁の分類と特徴
一口に関西弁といっても、近畿地方のどの辺りの言葉なのかで違いが結構あるようです。
大きく分けると以下の5種類になります。
- 北近畿言葉
- 東近畿言葉
- 南近畿言葉
- 京都弁
- 大阪弁
京都弁や大阪弁などは東京の人間からでも聞き分けられるような違いがある組み合わせもありますが、現地の方々にとっては聞き分けられるものなのでしょうか・・・?
いずれにせよこれらの関西弁に共通してある独特のイントネーションや言葉遣いには共通して「面白い」と思わせる何かがあると感じます。
関西弁が面白い理由
実は様々な種類がある関西弁ですが、どこの方言だろうが大抵面白いと思われがちです。
というわけでこの「関西弁=面白い」の理由をまとめてみました。
関西弁ルーツが面白い説
関西弁のルーツに「面白い」と思ってしまうエッセンスが隠されているという説もあるようです。
1500年以上前(平安時代以前)から関西の言葉には、コミカルな表現や笑いを生む表現というのが存在していと言われています。
ちょっとした音の使い方やイントネーションが古くから研究され、笑いを生みやすいように変化してきた結果が今の関西弁だとすると、直感的に「面白い」と感じる理由もわかる気がします。
「関西弁」=「違和感」説
多くの地方出身者は地元の方言を恥ずかしがって隠したがるので、標準語を使う人が多いです。
その一方関西人はどこに行ったとしても、絶対に関西弁を使い続けます。
日常会話からビジネスにおいても標準語同士で会話するのが一般的ですが、関西人がいると必ずそこに関西弁が混じります。
これがうっすらとした違和感として、ずっと「フリ」になっています。
そのため大した話ではなくても、共感や納得感が生まれると簡単にオチるのです。
面白い人が多いだけ説
関西弁自体が面白いのではなく、関西に住む人が面白いだけ。
という説も有力です。
関西出身の方は他の地方から上京した方と違い、東京でもほとんど関西弁を喋ります。
ですので、東京で会話していると関西人であることは目立ちます。
さらに関西人は多くの方が面白い話ができます。
日常会話の中で「フリ」「オチ」をしっかり用意し、ちょっとした会話の中でも必ず笑わせようとしてくるのです。
そのため東京の人からしてみると
「面白い」=「関西人」=「関西弁」
という公式が無意識に作られていくだとも考えられています。
なぜ関西人は面白いのか?
関西人に面白いひとが多いというのが関西弁を面白く感じやすい理由だと言いましたが、
じゃあなぜ関西人に面白いひとが多いのか。
それは関西の「面白い」を第一優先する文化です。
「かっこいい」や「真面目」ではなく、「面白い」こそが最も重要視されており、事実関西でが面白いひとが一番モテます。
テレビ番組も東京と違って、お笑い要素の強い番組が多く放送されますし視聴率も高いです。
そして関西人は自分たちが面白いことにプライドを持っています。
このようにモチベーション面でも環境面でも、関西は「面白い」人になりやすい場所なのです。
関東人は面白くなれるのか
関西人はルーツも環境もすべてにおいて面白くなりやすいと説明しました。
これだけ条件が整っていれば、普通に生活しているだけでも面白い人になれるでしょう。
一方関東人は違います。
標準語は特に笑いを意識した言葉選びになっていません。
「面白い」より「かっこいい」「おしゃれ」が近年まで重要視されていたので(実は最近面白いが重要視されるようになってきています)面白くない人が大勢いますし、各種メディアも面白いを中心とした作りになっていないため、笑いに触れる機会が圧倒的に少ないです。
では関東人はどうやって面白くなればいいのでしょうか。
関東の笑いに触れる
まず関西人に追いつく方法、関西人のように笑いに触れる機会を増やすことです。
Youtubeなどバラエティ番組を振り返って見る方法は今ならばいくらでもあります。
これらをかたっぱしから見て、笑いに触れる頻度を上げるのが一番簡単な方法です。
ただ注意した方がいいのは、なるべく標準語で喋る芸人さんを中心に見た方がいいということです。
(関西弁を聞きすぎると中途半端に引きずられて、エセ関西弁が身についてしまいます。)
以前は関西芸人の勢力が強く東京の芸人さんがあまり日の目を浴びていませんでしたが、幸いにして近年は東京出身の芸人さんもかなり評価されるようになってきたので、目・耳にする頻度が増えました。
まとめ
今日は関西弁の面白さについて考えて見ました。
「関東も関東で面白い!」と言われる時が、いつの日かくることを願っています。