リアクション芸を考える

数あるお笑いのジャンルのなかで、単純な「笑い」の量だけではなく場全体の盛り上がりを支えるものに、
リアクション芸
というものがあります。

ダチョウ倶楽部や出川哲郎などをはじめとして、芸人さんたちの中にもこのリアクション芸をメインにして活動される方がいるくらいメジャーな笑いです。

またこのリアクション芸は、普通のボケやツッコミよりも一般の方にとって使い勝手の良い笑いの取り方だと思います。

例えば、飯の席。
辛そうな調味料を渡され、「ちょっと〇〇さん試してみてよ」といわれたら大チャンス。

試した直後のリアクションの取り方で成功すれば一躍人気者です。

というわけで、笑いの取れるリアクション芸について考えてみたいと思います。

リアクション芸の構造

まずは、リアクション芸の構造について考えてみます。

リアクション芸はその名の通り、「リアクション」の芸なので「何かを試す・やってみる」という状況へのリアクションがオチとなって笑いが起こります。

リアクション芸というと「勢い」や「熱量」が注目されがちですが、エピソードトークで笑いを取るのと全く同じように、実は綿密な「フリとオチ」で構成されています。

なので、オチで聞き手側に「違和感」や「納得感」を引き起こせるように、その前のコメントや助走で想像力を掻き立てるようなコメントや行動をするのが非常に重要になります。

簡単な話、ダチョウ倶楽部が熱湯風呂の前でいつもやっているように、
「押すなよ!絶対押すなよ!」(フリ)
と必死で言ったあと、思いっきり押されて湯船に落ち、
「熱い熱い!!なにやってんだよ!」(オチ)
となる様なフリオチ構造を作ることが重要になります。

またフリオチを用意して違和感を演出することで笑いにする方法が主ですが、実はリアクション芸には納得感による笑いも起こり得ます。

それは、「ベタ」であることへの裏の笑いです。

ダチョウ倶楽部を代表として、十数年前のテレビ全盛期の頃、リアクション芸は毎日のようにテレビで繰り広げられていました。
そのため、ほぼ全ての国民がリアクションあるあるを持っています。

そこでダチョウ倶楽部や出川哲郎が使っているリアクションをそのまま使ってしまい、「みたことあるリアクションだな!」という懐かしさによる納得感の笑いをねらって行くのもありかと思います。

リアクション芸の頻出パターン

リアクション芸は「辛い」「怖い」「痛い」などバリエーションが数少ないため、パターン化してリアクションをストックしておくことができます。

ボケやツッコミと違って瞬時の対応は不要なので、正しく用意しておけば非常に簡単に笑いを起こせます。

ここでは最もシンプルな「見るからに辛いものを食べさせられた」という展開でのリアクション頻出パターンをまとめておきたいと思います。

ほんとに辛い場合

食べ直後のリアクションはおそらく「辛っ!!!!!」となるでしょう。

ほんとに辛ければ熱量が伝わるのでそのまま言ってもある程度ウケますが、一手間加えるとしたらどうなるか。

フリを使う

前述の通り、「オチ」の前に「フリ」を用意することでより面白くなります。
オチが「辛い」なので、フリは「辛くなさそう」です。

「このくらい大丈夫そうですけどねぇ」
「辛いの自分ほんと強いんですよねぇ」
「デスソースが家にあるくらいなんで余裕ですよ」
の様に「辛い」というリアクションなんかしないよ、というフリがあればよりウケるでしょう。

擬音を使う

辛いなどと言わずに「思いっきりむせる」というのもアリだと思います。
芸人さんもよく使う手です。

音で表現する方が直接言うよりはスマートでしょう。

行動する

もはやなんか言う余裕がないくらい辛いという表現をするために、

  • 口を押さえて顔をしかめる
  • トイレに駆け込む
  • 水を一気飲みする

などもありでしょう。ただ行動だけだと伝わりにくさもあるので、スベる可能性があるので注意。

例える

食べたものの辛さや、辛さを体験した時の心理・体の状況をうまく例えられればウケを取れます。

ただ、辛いものを食っている人は「辛っ!!」というシンプルなリアクションを期待しているだけに、いきなりキレた例えを使うと喰い過ぎになってスベるかもしれません。

必ず「助走」をいれてから例える様にしましょう。

全然辛くなかった場合

辛そうなものを食べたのに、実は全然辛くなかった。というパターンも多いにあり得ます。
食べた側としては拍子抜けですが、コメントを間違えなければこれも笑いになりやすいです。

ポジティブを強調する

「辛そうなものを食べる」ということ全体が、ネガティブな感情になるというフリになっています。ですので、ポジティブな感情であることを強調するリアクションを取れば自然と「フリオチ」構造が完成します。

例えば、

  • もう一口(だいぶ多めに)食べる
  • 「オカワリもらってもいいですか?」
  • どんぶりごと掻き込む

の様なリアクションが考えられます。

裏に入る

前述の様にリアクション芸のフリからしてほぼ全ての人にとってベタなので、裏の笑いを狙いに言ってもウケになります。

例えば、

  • 「丁度リアクションとりにくい味ですねぇ」
  • 「もうちょっと辛くしてもらっていいですか?」

などと言ったパターンです。

まとめ

今回はリアクション芸の構造やパターンについてまとめてみました。

今回紹介したパターン以外にリアクション芸は集団芸にシフトする場合もあるので、それは後日まとめたいと思います。

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