テレビ番組やラジオなどで芸人さんがよく、
「芸人の後輩と飲んでいて〇〇な感じになって面白かった」
などという話をすることがあります。
話し聞いていると確かに毎回毎回なにかしら面白いことが起きているようです。
それと比較して一般の人が集まる飲み会ではどうでしょうか?
いわゆる大学生のコンパのようにめちゃくちゃ騒いで終わりか、「久しぶりだねぇ〜」という笑いのまったくない会話をして終わってしまうか、いまいち盛り上がりに欠けるしっとりとした会になるのが多いと思います。
芸人さんのような笑いのたえない会話をしたい!
ということで今回は会話をもう一段盛り上げるテクニックを考えてみたいと思います。
会話をもう一段階盛り上げるテクニック3選
芸人さん同士の会話が一般の方同士の会話と違って盛り上がるのは、彼らが
会話が盛り上がるパターン
をいくつも持っているからです。
人の会話は内容が様々あれど、実はいくつかのパターンに集約されるのです。
これらのパターンに応じてどのような展開を作れば笑いにつながりやすいかを整理しておくと、比較的簡単に会話を盛り上げることができます。
今回はそれらのうち3つほど紹介しようと思います。
やってみてよ!
まず一つ目のパターンは「やってみよう」というパターンです。
バラエティ番組などで芸人さんたちが会話の中から発展してミニコントを始めることがあるかと思いますが、「やってみよう」と同様のことをやっています。
「今度こんなことがあるんだよね」とか「こんなことを〇〇さんがしてて△△だった」などという話をすることは多々あるかと思いますが、そこで
「どんな感じかやってみてよ」
とフってみると自然にミニコントが始まります。
コントというとちょっと難しそうに思うかもしれませんが、大丈夫です。
急に振られると絶対何かしらの天然なミスをするのでツッコミを入れることができますし、最悪「やんなきゃよかった」とスカしてみたり、邪魔しまくって「全然できないじゃないか」という裏笑いを取りに行けば必ずオトすことができます。
君ならどうする?
次に紹介するなら「君ならどうする?」というパターンです。
会話のなかで誰かが「この前〇〇があって・・・△△だったんだよね」という過去の経験だったり、本人がいなくても誰かの経験を伝聞で伝えるということがあるでしょう。
そんなときに、
「〇〇君ならどうする?」とフるか、
「自分だったらこうするなぁ」と自分で話を持っていく
ともう一段階話が盛り上がります。
人に話をフる場合は当然フラれた側の人は準備していないのでこれもまた天然ボケを引き出すことができますし、自分に話を持っていくときは直前の話が
違和感のない話であればめちゃくちゃに変なことをすると話し、
違和感のある話であればいたってマトモなことを大げさに話すと
自然とフリ・オチが作られて笑いになります。
また「君ならどうする」を3人にフって自然と3段オチを作ることもできます。
違うんじゃない?
最後に紹介する方法は「違うんじゃない?」というパターンです。
これはどんな会話でも使えるパターンなのですが、
相手が持っていきたい話の展開を一旦否定するというものです。
「お化けがでた!」という話をしたかったのだとしたら、「服装がこんなので・・・」といったディテールを話すようなトークの序盤部分で、
「いやでもそれって普通のおばさんだったんじゃないの?」
と否定するのです。
注意点としては「序盤に」一回否定し、最後はちゃんと乗っかるということが重要です。
最後まで否定しているとせっかく興味深いだろう話をもってきてくれたのに、逆に盛り上がなかったります。
序盤だけの否定であれば、それが逆にフリになるため、相手が用意していた本来のオチが際立つため盛り上がるのです。
盛り上がるテクニックの共通点とは?
ここまで会話を盛り上げるためのいくつかのテクニックを紹介しました。
お気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、盛り上げるテクニックには
フリを作っている
という共通点が存在しているのです。
笑いの基本原理として「違和感・納得感理論」や面白い話を話すためのテクニックとして「フリ・オチ」を紹介しましたが、これらの原理・手法は自分がやるだけではなく、集団で同様のポイントを押さえながら会話するのも有効なのです。
会話をする中で、集団でどうやって違和感・納得感を出せるかについて気を配ると自然と盛り上がるのかもしれません。
まとめ
今回は会話を盛り上げるテクニックを3つほど紹介しました。
会話を盛り上げるのは結局のところ面白い話をするときと同様、どうやって集団で「違和感」か「納得感」を作るかという問題に落ち着きます。
このブログでは個人の笑いのテクニックを中心にまとめて居ましたが、集団での笑いについても今後考えてみたいと思います。