このブログを書き始めた甲斐あって、日々面白くなる方法について考える様になりました。
おかげで夢の中でもツッコミを炸裂させる様になってます。
友人たちと立ち話していました。
その友人の子供が紐付きの財布をくるくる回しています。
その速度がだんだんと早くなり、どんどん回っています。
「いや風力発電か!」
すべった照れ隠しに顔を背けたところで、夢から目覚めました。
今回は、いい例えなのにスベるツッコミの「なぜ」について考えていきたいと思います。
食い過ぎたツッコミに要注意
上記の「いや風力発電か」は我ながらいい線いったツッコミだと思ってます。
「回転」というものを遠から近からずのワードで例えているので利き手に「納得感」を提供できているのではと思います。
ただスベりました。(夢の中ですが)
この様な事は皆さんよくあるのではと思います。
ツッコむ直前までは「笑い取れるぞ〜しっしっし」といった感じですが、突っ込んだ瞬間の周囲の冷めきった空気を吸ってしまい、思わずむせかえってしまいます。
芸人さんたちの間では、この現象は
喰い過ぎた
と言われています。
この「喰い過ぎたツッコミ」とは、場に生じたボケに対する発想が自分の中で膨らみ過ぎた結果、発したツッコミに利き手側がついてこれず「???」という状況になる事によってスベってしまう様なものの事を言います。
例えツッコミをした際は時に聞き手側が「納得感」を得るまでに時間が必要になりがちなので、「喰い過ぎ」状態が発生しやすくなります。
ですので、ツッコミをする際は聞き手側との認識の距離感に気を配り、難しい単語や懐かしすぎる単語を使い過ぎない様にしましょう。
喰わな過ぎツッコミもある
と、ここまでは喰い過ぎツッコミに注意しろという話をしましたが、その結果として簡単な単語を使いすぎるとそれはそれでスベります。
これを「喰わな過ぎツッコミ」と言います。
スベるというか、聞き手が「そりゃそうだ」となって全く誰もリアクションしません。
(それをスベるというのか。)
例えば、友人と喋りながら道を歩いている時、突然友人が電柱にぶつかったとしましょう。
これに対して、
「ベタだな!」
と勢いよくツッコんだとしたらスベるでしょう。
これは、
電柱にぶつかる=ベタ
ということがあまりにも近過ぎで、「納得感」も「違和感」も得れないからでしょう。
じゃあスベらないツッコミはどうするんだよ。
ここまで喰い過ぎ・喰わな過ぎでスベる話をしました。
「結局は塩梅考えてうまくやれよってことか。」と思われるかもしれないので、「喰い過ぎ」「喰わな過ぎ」を抑えるためにできる工夫を紹介します。
喰い過ぎ防止には「助走」をつける
まずは喰い過ぎツッコミを防止するためのテクニックである「助走」を紹介します。
前述の通り、喰い過ぎツッコミはツッコミ側と聞き手側の理解度の差がスベりに繋がると説明しました。
そこで聞き手の理解度をツッコミ側の理解度まで近づけるために、キレキレのツッコミワードを入れる前に、状況の描写を入れる(=助走)のがポイントになります。
簡単に言えば、例えツッコミというオチに向けて自らフリを入れるということです。
最初の例で言えば、子供が財布をぐるぐる高速で回転させているところで、
「そんなぐるぐるまわして・・・風力発電でもしてんのか」
と描写を入れると「風力発電」まで理解度を近づけることができるので、「喰い過ぎ」現象を抑制することができます。
喰わな過ぎ防止には「スカし」をいれる
喰わな過ぎツッコミは、せっかく突っ込んだのに回りが「納得感」「違和感」を得れずにスベるという事が起こると説明しました。
これはもう少し細かく分析すると、
ツッコむ側の勢い×単語 >>>(超えられない壁)>>> 納得感・違和感
となってしまったことが原因です。
ツッコむ単語を工夫できればいいのですが、もし単語が出てこないのであれば、「ツッコむ側の勢い」をコントロールすることで、納得感とのギャップを狭めることができます。
例えば、
- ちょっとスカしぎみに「いやもうベタすぎてなんもいえねえよ」
- ただただジッと見つめる
- 「逆に初めてみたわ」
など、温度感低め(スカし)気味のツッコミをすることで、「そりゃそうだよな」という空気感を避けることができます。
まとめ
今回は、いい例えツッコミなのにすべってします、「喰い過ぎ」「喰わな過ぎ」ツッコみについて紹介しました。