面白い話のネタ作りには新しいことをするべき。
とよく言われていますが、実は同じことばかりしていても見つかるのではないかと思って来ました。
同じことをする中でいつもと違うことを見つけられると、それは面白い話のタネになるはずです。
中華料理屋
自分は普段から食にあまり気を使わないので、
同じ中華料理屋に週3~4回行ったりします。
中華料理屋だけではなく、
某うどん屋なりカレー屋なり、
同じような食事ばかりしているため確実に体には悪いでしょう。
からだに悪くても飯を選ぶのがめんどくさいという感情が上回るんで。
その日も中華料理屋にいって、
いつも通りの餃子とチャーハンセットを食べていると、
「はーはー」
という荒い息使いが聞こえてきた。
びっくりして振り返ると、
となりにカナリのおじいちゃんが一人で座ってきたのです。
もう相当なおじいちゃん。
杖突きながら入ってきてもうよぼよぼ。
そんな体調悪い風のおじいちゃんなのに、
自分と同じハイカロリーの餃子とチャーハンを注文しているのである。
「いや死ぬぞ」と。
しかしおじいちゃんはしっかり平らげ、
会計に向かったのである。
その足取りと息使いは来た時よりも確実に重くなっていた。
「ほら死にそうじゃねえか」と。
なんか怖くなった僕は餃子を3つほど残して席を立った。