今回は昔話シリーズ第三弾を書いていきたいと思います。
本日のお題はわらしべ長者です。
わらしべ長者とは
わらしべ長者は日本の有名なおとぎ話で、古くは「今昔物語」や「宇治拾遺物語」といった有名な文集から原話が存在するようです。
「わらしべ長者」自体は日本のおとぎ話ですが、同様の物語が朝鮮やイギリスなどにも存在します。
あらすじ
ある貧乏人が、どうにか貧乏から逃れるために願をかけると観音様からお告げをもらった。「次に触れたものを、大事に取っておき旅に出ろ」
貧乏人は寺から出るとすぐに、つまずいてしまい偶然一本の藁に手が触れてしまった。
貧乏人は観音様のお告げどおり、その藁をもち旅に出た。
その藁が旅を進めるにつれて街ゆく人々と物々交換によって、だんたんと高価なものに交換されていき、最後には物々交換で屋敷を手に入れるまでになったのだった。
なお男の持っているものは、
- 藁
- アブが結びつけられた藁
- みかん
- 反物
- 馬
- 屋敷
と変化していく。
わらしべ長者に関する考察
この話は、
フリ:貧乏人が貧乏から抜け出したいと思っている
オチ:屋敷を手に入れる
という非常にシンプルでまとまったストーリー展開になっている。
この非常にわかりやすいハッピーエンドストーリーに笑いを含められないか考えて見る。
オチをずらす
まず面白い話にするとしたら、分かりやすいストーリーからオチを変えるという方法がありそう。
例えば、
馬を欲しがっていた金持ちに馬を譲り、その代わりに金持ちが旅へ出ている間の数年間屋敷に住むことを許してもらえた。
その後、金持ちは屋敷に帰ってくることはなく、屋敷は貧乏人のものとなった。
が詳細なオチとなっているが、ここを
馬を欲しがっていた金持ちに馬を譲り、その代わりに金持ちが旅へ出ている間の数年間屋敷に住むことを許してもらえた。
その後、金持ちは屋敷に帰ってくることはなく、屋敷は貧乏人のものとなったが、屋敷には盗品が隠されており、貧乏人は「貧乏」から抜け出し「大泥棒」として名を馳せたのだった。
にするのもありか。
それ以外にも
とても大きな屋敷に住むことができたが、家族がおらずひとりぼっちだった。
本当の幸せってなんだろうな。
みたいなオチもありかもしれない。
いずれにせよ、「貧乏からの脱出」をフリにしている以上「貧乏から抜け出した!」以外のオチにすると、どうしてもバットエンドにしかならないのであまり好ましくない話になりそう。
フリから変える
バットエンドにしないためには、そもそも「貧乏からの脱出」ではない理由で物々交換ストーリーを始めていく必要がある。
物々交換のストーリーは、「何か手に入れたいもの・やりたいことがある」と「しょうもないものを今持っている」という状況が成立している必要がある。
案として考えられるのは、
- 好きな子にラブレターを渡したいが、便所で紙に困った人にラブレターを使うようにと渡すとその代わりに・・・
- タバコを切らした若者が喫煙所で空のタバコケースを見ていると、隣のおじさんから・・・
- 焼肉屋でもらったガムを持て余していたら・・・
- 携帯ショップで新しい携帯を買ったので、古い携帯がいらなくなってしまった。
などがありそう。
なんだかコントの設定案みたくなってきてしまった。
物々交換のくだり
この話を面白くする時、最もポイントとなるのは物々交換のくだりでしょう。
交換していくものを大喜利の要領で出していけば、ボケを詰め込むことができます。
例えば、
- 「藁」→「ミンティアの空ケース」
- まあそのくらいの価値だよね
- 「ミンティアの空ケース」→「みかん」
- オレンジ味から連想してるのかな
- 「みかん」→「いよかん」
- だいたい同じじゃねーか
- 「いよかん」→「セーラー服」
- 松本伊代だけに。いやおニャン子だろ。
- 「セーラー服」→「車」
- 伊代からのヒロミね。いやだからおニャン子なんだよ。
- 「車」→「マイケルジャクソンの屋敷」
- あそこ車ないと住めないだろ
みたいな感じでしょうか。
まとめ
というわけで今回は「わらしべ長者」について面白くする方法を考えて見ました。
この感じだと、面白い話というか、コントになりそう。