面白い話の練習を兼ねてブログを書いている管理人です。
旅行は日常とは一線を画すような出来事がしばしば起こるため、面白い話も生まれやすいです。
芸人のラジオでも旅行をテーマとしたフリートークがよくされています。
今日は数年前に友人とサイパンに旅行へ行った時に関するお話です。
スモンとカメラ
数年前、友人とサイパンに3日ほど旅行へいきました。
サイパンは、休暇になると日本人の旅行客が大量に押しかける、いわゆる観光地です。
サイパンの経済もほぼ観光業でなりたっており、ツアー会社やマリンスポーツ、ホテル経営などが現地の方の主な職業です。
また場所が場所だけに、観光客の多くは日本人で、お金を落として行くのも日本人なので、現地の方は皆かなりフレンドリーです。
それは三日目の出来事。
マリンスポーツに飽きてきていた私たちは、陸で遊ぼうということで、現地のツアーガイドに紹介された「バギー」に乗ることにしました。
集合場所は道路の脇にある森の中。
到着すると出てくるのは、浅黒いいわゆるサイパンの住民。
彼はスモンと名乗っていました。
スモンは非常にフレンドリーで、バギーの乗っている時も私たちのバギーにふざけてぶつけてきたり、日本語もちょっと分かるようでした。
バギーに乗ってある程度行程を進むと、突然スモンが
「海が見える特別な場所に連れてってあげるよ」
と言い出しました。
「マリンスポーツはちょっと飽きてきたんだけどなぁ」と思いつつもおすすめされるので連れて行かれると、そこに広がったのはいわゆる観光地的な海ではなく、現地の人しか行かないようなあまり整備されていない海辺でした。
こんな景色も乙だなということで、集合写真をとろうとするとスモンが、
「カメラを貸して。とってあげる。」
と言ってくれました。さすがサイパン。
スモンにキャノンの1眼レフをわたし、青い空と海をバックにパシャり。
その後カメラを受け取ろうとするとスモンは、すぐには返してくれなかった。
「ちょっと逆を向け」と言われるとなぜかスモンは海側に小走りで向かい、写真を撮ろうとします。
ちょっと驚きながら我々は、海辺で撮ったのに背景は山側というよく分からない写真を撮る羽目に。
ちゃんとした一眼レフを触れるのが、スモンにとっては珍しかったのでしょう。
そんなこんなで我々はスモンに言われるがままに、海辺で実に16方位から写真を撮られてしまいました。
その後ホテルに帰ってから写真を確認したところ、
あんなにはしゃいでいたスモンの写真は、人物の頭頂部が全てちょっと切れてしまっていました!
綺麗な空も緑溢れる山もほとんど映らず、ちょっと汚い砂浜に人が立ってるだけ。
写真下手すぎるでしょうが。
考察・反省
オチは面白いとは思うのですが、描写が長すぎますね。
以前この話を居酒屋で友人に話そうとしたら、フリの部分で何度も店員が注文を届けに入ってきてしまうので、最後のオチが全然ウケなかったのを覚えています。
居酒屋で面白い話をする時は必ず30秒以内にまとめましょう。