ここ最近身の回りにあった面白い事件を、すべらない話に昇華、いや笑華させるよう書いて来ましたが、早くもネタが尽きかけています。
というわけで一旦以前やった昔話の転用をやってみようと思います。
今回はこの話!
おとぎ話「浦島太郎」
浦島太郎は、竜宮城や玉手箱など日本人なら誰しも知っている超有名な単語を生み出したおとぎ話です。
あらすじは以下の通りです。
漁師だった浦島太郎は、ある日子供達にいじめられている亀を見つけ、彼を助ける。亀は助けてもらったお礼に浦島太郎を海の楽園「竜宮城」に招待する。
ひとしきり楽しんだ後、浦島太郎はお土産に「玉手箱」をもらい地上に帰ってくる。
浦島太郎は玉手箱をあけると、煙がもくもくと立ち上がり・・・
気づいた時はなんとおじいさんになってしまっていたのだった!
この話は、
人は楽しいコトをしていると時間が早くすぎているように感じる。
浦島太郎は玉手箱によって歳をとったのではなく、竜宮城で何十年を過ごしたのにそれに気づいていなかっただけである
というようによく解釈されているようです。
それ以外にも、
善意で亀を助けたのに歳を取ってしまった。
世の中は不条理である。
という教訓を残したものだという説もあるようです。
「浦島太郎」を面白くする
さて、「浦島太郎」の話を面白くできるガンバってみたいと思います。
この話の基本構造は、
「亀をたすけた」「竜宮城に連れていってもらった」「玉手箱をもらい、開けた」という部分がフリになっており、
「歳をとってしまった」という部分がオチになっています。
フリとオチがつながっていない
教訓を考えるとそうでもないですが、普通は「歳をとった」ということがあまりにも唐突すぎてすぐにはピンとこないと思います。
「歳をとる」という時間の概念が、フリの部分に一切登場していません。
また「歳をとる」ということはある種生き物にとって当たり前のことなので、そのままでは笑いにつながる違和感にはなりません。
「一風変わった歳のとり方をした」もしくは「歳をとる以外のオチ」を考える必要があります。
「歳をとる」にフリを用意する
本家の浦島太郎だと「歳をとる」が唐突だったので、フリを入れてみます。
例えば、
- 浦島太郎は歳をとるのが本当に嫌だった
- 浦島太郎は急用がありすぐに帰らないといけなかった
などがあるかと思います。
文章にするとしたら、
浦島太郎はサマージャンボの受け取り期日直前に3億当選していることに気づいた。
慌てて銀行に向かう途中、子供にいじめられていたカメを発見し…
などになるかとと思います。
オチはもちろん「受け取れなかった」ということになるでしょう。
「歳をとった」を装飾する
本家の浦島太郎だと、
玉手箱をあけたらおじいいちゃんになっていた
で終わりなので、この「おじいちゃんになっていた」に5W1Hなどの装飾をつけて描写に味付けします。
例えば、
- おじいちゃんになったが、人類が滅亡していた
- 玉手箱を開けた後、60年かけてゆっくり歳をとった
- おじいちゃんになったあと、おやじ狩りされた
- 逆に自分の両親は若返った
などが考えられます。
ただ、フリとの繋がりがイマイチなのでちょっと「???」といった感じになりそうです。
「歳をとる」以外のオチ
これはもはや大喜利の世界かと思います。
浦島太郎がもらった玉手箱。開けたらどうなった?
の答えを考えると言うことでしょう。
例えば
- 近所の小学校でつくったタイムカプセルだった
- 桃太郎が出てきた
- カメをいじめていた子供の生首が入っていた(ホラー)
- すでに歳をとりすぎており、自力では開けられなかった
- 宿泊と交通費の請求書が入っていた
という感じでしょうか。
フリとオチがつながっているので最後の請求書が一番面白いのかなぁ・・・
まとめ
今回は浦島太郎という笑い要素のない話だったのでちょっと大喜利チックになってしまいました。
次回やる時は笑い要素のありそうな昔話を題材にしようかと思います。