面白い話や一発ギャグなどあらゆるお笑いは、あるあるの概念が含まれていると言われています。
(レイザーラモンRGさん談)
自分が面白い話をするにしても、ちょっとしたコメントでウケを取るためにも、上司のくだらないボケにうまくリアクションするにしても、
このあるあるを理解して取り込めればきっと笑いを取れるはず。
というわけで、今回はこのあるあるについて取り上げてみたいと思います。
あるあるとは
あるあるとは、
特定のお題に関し多くの人が共感できるモノやコトをそのまま言い、「あるある!」といった感覚にさせることで笑いを取る
という行為です。
たとえばお題を「学校」とすると、
「生徒に興味を持たないおじいちゃん先生がいる」
などというコトがあるあるにあたります。
これを列挙していくとふかわりょうのような所謂
あるあるネタ
が完成します。
あるあるの使い所
あるあるは前述のあるあるネタ以外にも、コントや漫才の導入部分でネタの設定(例えばコンビニの強盗や会社でのやり取りなど)を聞き手に想起させながら笑いを取るために利用されたりもします。
さらにネタの中盤から、あるあるをあえてちょっとずらして使うことで「あれ?」という感覚にさせて笑いを取るという手法にも使われます。
これらは芸人さんがネタを作る際の例ですが、普段のやり取りの中でもあるあるは取り入れることができます。
例えば後輩の天然ボケや上司のオヤジギャクに対するツッコミ。
特に例えツッコミをする際にあるあるが使えると、確実に笑いを取れます。
例えツッコミといえばフットボールアワーの後藤ですが、
彼のツッコミの中で1番有名といっても過言ではない、
「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」
というツッコミにも、「高低差がある」状態のあるあるである「耳がキーン」となるというコトをうまく取り入れています。
「お題」+「あるある」を「例え」+「描写」にして比較的簡単に秀逸な例えツッコミにすることができるのです。
このようにあるあるは、コントや漫才からツッコミまで様々なところで使われています。
あるあるで笑いをとるコツ
人は「あるある!」という感覚になるとき、今まで脳の奥にしまわれていた情報がその一言によって突然思い出され、それとともにその一言からさまざま経験が想起されます。
多くの記憶が突然想起されるため脳が急激に活性化しドーパミンが分泌され、それが笑いとなるのです。
つまり、
- 脳の奥にしまってあるコト
- ピンきて関連するの体験が多いコト
であることが非常に重要で、かつ急激な活性化を促すために、
- なるべく端的に(短い言葉や表現)で伝えること
ができると「質の高いあるある」になるのです。
あるあるを使おう!
前述の通りあるあるとは、ピンと来やすいということが重要です。
そのためいろんな人に使い回して言っても笑いを取れますし、同じ人でも時間をおけば何度でも使うことができます。
ボケにもツッコミにも何度も使えるあるあるは非常に便利です!
より一般的な「お題」に対する「あるある」を用意しておくと、いろんなシチュエーションで使い回すことができるので、自身の経験を普段から掘り起こしながら「あるある」を探していきたいですね。
最後に
あるあるを主にネタにしている芸人さんは多く存在します。
「ふかわりょう」をはじめ、ちょっと僻み要素を入れたのが「ひろし」、それ以外にも「バカリズム」などはあるあるを取り入れたネタを作ることが多いです。
その中で、あるあるネタであることを強調しつつ使っているのが、「レイザーラモンRG」でしょう。
「あるある芸人」と称されている彼が特に面白かったラジオ回を最後に紹介します。
オードリーのオールナイト日本は7年以上続いている(現在も続いています)番組ですが、この回は「あるある」と「プロレス」という基本かつ重要な要素をフンダンに含んでいる、お笑いの専門学校でも取り上げられている伝説的な放送です。
ぜひ聴いてみてください。